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Vol.01 サーキット取材の最強マシン尾張正博のLUMIXFZ操作術

当サイトの人気コーナーである尾張正博の「Diary」。決してテレビには映らない現場の情報を、臨場感あふれるテキストと写真でお伝えしているところに人気の秘密があるのでしょう。
ところで、このDiaryの写真も尾張さんご自身が撮影されていることはご存知でしたか? 時にプロのカメラマンも驚くような写真を撮影される尾張さん。そんな尾張さんの04シーズン取材時のパートナーが、パナソニックのデジタルカメラ、ルミックスFZ10でした。 そこで今回「f1.panasonic.com」では、写真撮影をテーマに、2004年のシーズンを尾張さんに振り返っていただくコーナーを企画しました。話の相手は、FZ10の生みの親ともいえるパナソニックのDSC事業推進センター企画G グループマネージャー・房忍さんです。F1ジャーナリストならではの裏技も披露されます。お楽しみください!

[写真]尾張正博さんと房忍さんの対談風景 その1

尾張正博さんと房忍さん

1: 連写

尾張:僕はパナソニックのデジタルカメラで取材するようになって今年で3年目なんです。僕はカメラマンではないので、写真の撮り方や使い方は彼らとは違います。原稿を書くための素材として写真を撮っておくことが多いんですね。そう考えるとデジタルカメラというのは、本当に大きな武器になっています。

房:具体的には、どういうことですか?

尾張:例えば、この連続写真を見てください(写真(1)?(5))。これは今年の中国GPのスタートシーンです。このとき、パナソニック・トヨタ・レーシングのパニス選手がエンジンをストールさせてしまうんです。止まっているのがわかりますよね。そして後続のクルマが接近して、ぎりぎりのところでかわしているのがわかる。このあとパニス選手はスタートプログラムを解除して、マニュアル操作でなんとかスタートするんです。こういうことって、撮影しているときにはわからないんですね。それはつまり、肉眼で見ていたら、見落としてしまっていたかもしれないということなんです。
こうやって連写しておいて、あとで確認して、気づくんです。これに気づいているかどうかというのは、実はレース後の取材に影響することなんですね。つまり『スタートで何が起こったのですか』と聞くのと、『スタートで何が起こったのですか。なんとか再スタートできたようでしたけど』と聞くのでは、答えが全然違うんです。ドライバーが、『実は一回(プログラムを)切って、マニュアルでやり直したんだ』というふうに、より詳しく状況を説明してくれるようになることがあるんです。これは僕にとって、大きな違いなんですよ。

房:ずいぶん連写機能を活用されていらっしゃるのですね。

尾張:例えばスタート直後、あるドライバーが順位を上げたのに、1周を終わってコントロールラインに戻ったときに順位を落としていた、ということがありますよね。その原稿を書くとき、1コーナーに入るときはイン側をキープできていたんだけど、続く2コーナーは逆に曲がっていてアウト側になってしまったことで抜き返された、というような詳細なレポートが書けるのも、そこを連写して、位置関係や展開を確認しているからなんですね。

房:なるほど。尾張さんにとっては、ただ写真を撮るということではなく、画像メモのようなものなのですね。

尾張:そうですね。取材ツールとして、とても重宝しています。でも、肝心なときに連写が終わってしまうこともあるのは残念ですね。撮り始めるタイミングをズラしたり、工夫はしているんですけどね。

房:そうですか。FZ10には高速連写と低速連写という2つの連写機能をつけていました。連写の場合、一旦内蔵メモリーに映像をバッファリングした後、一気にSDカードに書き込みます。高速連写で4コマ/秒、低速連写で2コマ/秒、どちらもファイン画質で最大5枚、スタンダード画質で最大7枚まで撮影できます。
後継機のFZ20は新エンジンにヴィーナスエンジンIIを採用しCCDの画素数が4Mから5Mにアップしたにも関わらず高速連写で3コマ/秒、低速連写は2コマ/秒(撮影枚数はファインで最大4枚、スタンダードで最大7枚)を実現しています。
さらにヴィーナスエンジンIIの高速性が、撮影しながらSDカードに書き込む並列処理を可能にしたため、従来の連写機能に更にフリー連写という機能を加えました。これはもう、シャッターを押している間、ずっと撮れるんです。

尾張:じゃあ例えばホームストレートの長いところでも、スタートから1コーナー回っていくところまで、ずっと撮れるんですね。

房:そうです、ずっと連写していけます。これはFZ20の特徴ですね。シーンによって書き込む情報量が違うので、連写スピードが違ったりはしますけど。

尾張:シャッターが切れないよりいいです。FZ10は一度連写すると、ちょっと…3秒くらいかな…書き込む時間が必要で、その間は撮影できませんでしたから。いいなあ、FZ20。写真(6)は、ヨーロッパGPのスタート直後にダ・マッタ選手がクラッシュしてリタイアしたところなんです。このときもスタートを連写していて、ちょうどシャッターが切れなくなったところでクラッシュがあった。だからその決定的シーンを撮りそこなってしまったんですね。そして、またシャッターが切れるようになって撮影したのが、この写真なんです。でもプロのカメラマンたちも、連写枚数に限度があることは悩みの種になっているみたいですね。僕はタイミングをずらすことができるけど、彼らはスタートの時なんか、最初からシャッターを切るしかない。でもその直後にクラッシュがあったりすると写しそこなってしまうって悩んでるんです。だから彼らはカメラを2台持ったりしてるんですけど、それがFZ20なら、片手で、なんの気兼ねもなく連写できるんでしょ? こりゃプロのカメラマンに反感買っちゃうな(笑)。

房:(笑)どんどん買ってください!

[写真(1)]

[写真(2)]

[写真(3)]

[写真(4)]

[写真(5)]

[写真(6)]

[写真]尾張正博さんと房忍さんの対談風景 その2