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Vol.03 尾張さんの秘話に編集部コンビも納得! オフシーズン特別座談会過去最高の'05年を振り返る!

見た目からだけはわからない TF105B投入の意味

チ:話は変わって後半戦、いよいよBスペックが噂され始め、そちらの方の期待も高まっていきました。そして注目の日本GPで投入。尾張さんは、Bスペックの今季途中投入に対しどういう見解を持っていますか?

尾:パナソニック・トヨタ・レーシングの戦い方を表していますよね。日本GPを取るか、来年の戦いを取るかという選択で、チームは来シーズンを重視したと僕は思っています。それを選択することは、彼らには明確なビジョンがありますから、当たり前のことなんです。“鈴鹿スペシャル”なんて彼らにとって意味がないことなんですよ。

前:パナソニック・トヨタ・レーシングはチャンピオンになるために参戦しているんだから、それでいい!でも本当はちょっと残念……鈴鹿に行っていたから。

チ:どっちなんですか、まったく。日本GPを残念に思っていたファンの方もきっと多かったと思います。でも、今年の3位より来年のチャンピオンを期待しましょうよ!

尾:もっといえば、アメリカGPがなければコンストラクターズは3位だったわけで、実力的には3位だとチームも思っていますからね。

チ:ところで、そのBスペックですが、鈴鹿で我々も見にいきました。あくまで外から見ただけですけど、サスペンションの取り付け位置以外、特に変わっていなかったような気がするんですけど?

尾:僕も最初は「アレッ」って感じでしたね。でも、それにも理由があるんですよ。なぜかと言うと、いきなりすべて変えてしまうと、TF105との比較ができなくなってしまいますよね。両方のスペックを比較する時期であり、それが将来につながるという判断なのでしょう。だからあの程度なんですよ。といっても、F1で足回りを変えるということは、すっごく大きな変化です。見た目以上にね。聞いたところでは、彼らの中では、あのクルマはまだ100点ではなくて90点くらいなんだそうです。でも走らせたらAスペックとタイムは変わらない。それだったら実際走らせてデータを取ろう、ということで鈴鹿で出してきたんですね。

尾:そうですね。来年の発表会は見ものですよ。その新車の形状によっては、パナソニック・トヨタ・レーシングの2006年の方向性がはっきりしますからね。全体的に今年より上を目指す上で、シーズン中1、2勝することを狙っているのか、それとも大コケするやもしれないリスクを背負ってでもチャンピオンしか視野にないのか。それはマシンを見ればわかりますよ。

前:それは楽しみだね。尾張さん!早く見に行ってよ。

チ:まだやっていませんよ。

尾:でもひとつはっきり言えることは、今年唯一、パナソニック・トヨタ・レーシングだけが、来年を踏まえたクルマを、2戦とはいえ実戦投入してきたということですよね。これはつまり、チーム力があるということです。現時点では、ライバルを一歩リードしていると言っていいと思います。

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日本GPで登場した2台のTF105B。セットアップ不足は否めなかったものの、ラルフ・シューマッハのポールポジション獲得に開発の方向性の正しさを確信

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パナソニック・トヨタ・レーシング移籍後初となるポールポジションを獲得したラルフ・シューマッハ。苦労をともにしてきた担当スタッフと喜びを爆発させた

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TF105Bにとっては第2戦となる中国GPでは、ラルフ・シューマッハが表彰台をゲット。パナソニック・トヨタ・レーシンは最高のカタチで2005年シーズンを終えた