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今回の観戦はレース後レポートを書くので、見るポイントを絞って観戦した。まず、ヤルノの応援。そして一番見たかったのは、ピットで作業しているクルーの表情。一回目のピットウォークで、早速そのチャンスは訪れた。チームクルーの皆様、さぞかし真剣な目をしているかと思いきや、意外にも、にこやかに談笑。フリー走行の準備を終え、戦士の休息と言ったところでしょうか。ピットウォークを終えると一回目のフリー走行。前半はピット2階で観戦。ストレートのスピード感は最高。トロロッソのマシンが異様に速く感じられたのだが、気のせいではなかった。実際、軽いウイングを使って、最高速を伸ばすセッティングを試みていたそうだ。後半はパドック裏のスタンドで観戦。特にコカ・コーラコーナーの走りに注目。全開ではいけないと思っていたのだが、案の定、各車シフトダウンして進入していく。アウト側の縁石を越え、砂埃を巻き上げるマシン多数。まだ、試行錯誤している様子が見て取れる。そんな中、ハミルトンがシフトダウンしないで進入。「ハミルトン、凄い」と一瞬思ったが、縁石を大きく越えコースアウト。やっぱり全開は無理っぽい。トヨタの2台は無難にまとめている感じ。フリー走行を終えるとランチタイム。そこで再びピットへ行く機会を得る。ピットの中は午後のフリー走行に向けて準備の真最中。先ほどとはうって変わって、マシンを整備するクルーの目は真剣そのものだ。各々が自分の仕事をきっちりこなしている。そこにプロフェッショナルを感じた。しかしながら、どんなに一生懸命やったとしても結果が出るとは限らないのが、勝負の世界。トヨタだけでなく、他のチームも同様の努力をしていると思うと、胸がいっぱいになる。そんな想いを至近距離で体感した。本当に良い経験をすることができたと思う。ヤルノもフリー走行で上位に食い込んだので、明日の予選に期待する。
![[写真1]](img/index_08_pic_01.jpg)
天候は雨。観戦場所はP席。レインウェアと長靴で完全武装。おかげで快適に観戦。ただし、午前中のフリー走行が数分で中止になったのが残念。午後の公式予選も中止になる可能性もあったので、霧を恨めしく見つめる。晴れているとP席から反対側のH席が良く見えるのだが、霧が出るとまったく見えなくなってしまう。フリー走行が中止になってから公式予選が始まるまでの間、H席が見えたり、見えなかったり……とにかく胃が痛かった。
霧がうっすらかかっているものの無事スタート。各チーム、ウエットセッティングでぶっつけ本番の予選。ヤルノ、ラルフ共々上位進出ならず。そして、クラッシュしたラルフのマシンがレッカー車に載せられて、眼下の外周道路を横切る。いと悲し。そんな中でも見どころは多かった。タイムアタック直前、各車が最終コーナー手前で急減速して前走車と車間を空ける瞬間、テレビ中継ではじっくり見る事のないシーンだ。また、ネッツコーナーの各車のライン取りの違いが良く見えたことは大きな収穫。予選終了後はポルシェレースを観戦。スタート直後は霧もそれほどひどくなかったのだが、途中から、「P席から最終コーナーが見えましぇーん」状態。明日の決勝大丈夫か? 一人心を痛めるのでした。
応援メッセージによけいなことを書いたのが祟ったのか、本当にセーフティカー先導のスタートとなってしまった。結果は周知の事実だが、ヤルノの予選順位がもう少し上位なら、違った結果になっていたかと思うと残念でならない。荒れた展開だったので、予選さえ良ければ、ヤルノにも優勝の可能性が僅かながらあったはずだ。話は変わるが、決勝を観戦したP席はレース展開を把握するのに、最高の席だった。13コーナー、ネッツ、最終コーナーが見渡せたため、セーフティカーラン中の各車の動きが手に取るようにわかって、非常に興味深かった。ちょうどネッツコーナーのブレーキングポイントが目の前だったため、フェッテルの追突事故の一部始終を目撃することができた。その後、リスタートが切られるのだが、フェッテルの件があったので、ネッツから最終コーナーにかけての各車の動きを、手をギュッと握り締めながら見つめることになった。実際、リスタート直前の攻防は凄まじいものだった。ハミルトン以下上位陣は追突すれすれ、ギリギリの戦いをしている。テレビ中継では見ることのできないアングルでの観戦、現地でなければ絶対に味わえない至福の時。そして、見どころはまだまだ尽きない。ダンロップから最終コーナーにかけてはほとんど水煙が見えない。ところがストレートに入れば、視界が遮られるほどの水煙。その中に果敢に飛び込んでいくドライバーたち。
アロンソのコースアウトする瞬間。
ハミルトンのスピンする瞬間。
スローダウンして力なく通過するラルフ。
ファイナルラップの最終コーナー、 クビサのインに飛び込むマッサ。
すべて、目の前で起こった出来事。トヨタだけでなく、すべてのチーム、ドライバーが、悪条件の中で最高の走りを見せてくれた。もちろん、レース以外の部分を含め、改善すべき点はたくさんあったと思う。その真価が問われるのは来年だろう。それゆえに、トヨタにも、富士スピードウェイにも、今年の日本GPを教訓に、頑張って頂きたい。

