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Vol.05 30年ぶりに富士にこだましたF1エキゾーストノート!日本GP 富士現地企画を徹底レポート!! VIP指定席当選者レポート

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Report09 キチローさん 「観戦レポート」

はじめに

冷たく、寒く、そして燃えなかった、天気とパナソニック・トヨタ・レーシング。土日……予感していたのでしょうか、富士山は顔さえ見せてくれませんでした。 喜びとともに特別な思い出をと、心の片隅に残しておいた“富士スペシャル“への期待。ヤルノ・トゥルーリの刃渡りの走り。また喜んでしまった金曜の走行結果。ほとんど寝る間もなく朝4時過ぎから出発した富士へのロード。そこかしこにくっつけておいた夢と期待と願望の数々。日曜日の昼下がり、降り続く雨とともに、みんな流されてしまいました。言いようのない怒りと悲しみ。流れることは、何も残らないということ。いやいや、惨敗の要因の集大成を見せていただける栄誉(?)に浴したのですから、それだけでも、特別な思い出にすべきでしょう。結果とプロセスに腹を立てまくった2日間でしたが、土曜日のパドッククラブでは楽しく過ごせました。パナソニックのスタッフのみなさんとも会話が弾みました。

それでは、見たまま、感じたままを綴っていきましょうか。

1.金曜日の速さ

思い立って添付の表を作ってみました。タラレバのことですが、フリー走行2回目~予選の順位を決勝と同じポイントで表示してみました。なんと、TF107はフリー走行2回目だけなら、マクラーレン、フェラーリに次いで3位なのです。BMWより速いんです。ああ、F1がスプリントレースだったらなあ。燃料を積んでしまうと崩れるバランス。雨になったらもう……。そんな時でも調整できるのがBMWなんでしょうね。同じエンジンを搭載しているウイリアムズ。そしてルノーは決勝で盛り返している。静的な速さと動的な速さの違い。空力特性が薄れる雨で極端に差が出る。基本的なサスペンションなどの設計が問題なんでしょう。それにしても、山本左近より後方を走る姿には涙が出ました。

2.ドライバーについて

再び添付の表に戻りますが、これを見ると、2人とも30歳を越しているのはトヨタのみ。出走回数もダントツ。今まで以上の活躍が今後望めるのかは疑問。功なり名を遂げた人が、リスクを負って雨を突き抜けるでしょうか。同時に、世界選手権の短距離ランナー朝原選手を思い出しました。1次予選でチャンピオンを破りながら、ファイナルに臨めなかった姿を。トゥルーリを応援してきたけど、ひょっとしたらもう、なんて弱気になりました。

[図1:2007 FORMULA1 ROUND 9-14 CONSTRUCTORS POINT]

3.戦略について

セーフティカーが入っている間は写真に専念して、と思っていたらトゥルーリがいなくなりました。これにはびっくり。何で順位が下がってるの?スピンする所は見えないので、放送で知りました。悪夢の始まりです。18周目にピットインしたトゥルーリがこれから集団に取り付こうというのに、セーフティカーが外れました。タイミングが悪すぎる。そう言えば、土曜日の予選第2ピリオドで、10番手ぎりぎりだったトゥルーリの最終アタックも同じでした。一発屋の彼にこそ、ドライに履き替えてアタックさせるべきだったと思います。ウエットで2回アタックしても、タイムは伸びるはずがないんだから。そんな天気でした。その前にラルフがクラッシュしていたから、安全策を取ったのでしょうが。それとても第1ピリオド通過に問題はなかったのだから、アタックさせる必要はなく、追突する必要もなかったと思います。決勝でのセーフティカーが外れた直後のラルフのピットイン含め、連絡がちぐはぐでした。フリー走行から隣りのBMWは、女性がピットサインも出していました。トヨタもそうしていたかどうかは、「女性」に見とれていたのでわかりませんが、なんとなく無線だけに頼っていそうな気が……。以前仕事でコクピットに座らせてもらった航空自衛隊のC-1輸送機。エレクトロニクスに障害が発生しても、手動でフラップを操作できるようワイヤーが走っていました。操作に力がいったけど、セキュリティの面からは当然だと思いました。さすが。

[写真1]

4.決勝での弱さ

空力以前の車体の基本設計、戦略決定がスタティックな、マニュアルに沿ったレベルなんだと実感できました。アクティブな、“野生の“といったものが不足しているのでしょう。きれいごとでなく、泥臭い。

5.もろもろ

土曜日のピットウォーク時に、ルノーのフィジケラがパドックに現れ、長いことサインしていました。いいなあ、と。トヨタのパドック、レーサーは誰も……。お目当てのトゥルーリ。別な場所で、足早に去っていくのをチラッと見ただけ。予選終了後、パドックの裏でタイヤを洗っていました。いい役まわりとは思えないのに、彼は洗い終えたタイヤをきちんと並べました。ピットクルーの人たちは、まじめでした。土曜日の予選後、ラルフがパドッククラブに登場。日曜日はウエットの方が良いと言いました。ドライでの“富士スペシャル“を信用してなかったのかなあ。お誂えのウエットになったけど、結果はご覧のとおりでした。

[写真2]

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