F1は一昨年の鈴鹿以来の観戦で、富士スピードウェイでのF1観戦は初めてです。
初日の富士スピードウェイは朝から青空が広がる絶好のグランプリ日和で、三島駅から富士スピードウェイまでのバスもスムーズそのものでした。
3日間、なにより気持ちよかったのは、バス誘導のスタッフの挨拶や案内です。昨年のことはわかりませんが、三島駅でも、富士スピードウェイでも、とてもよく訓練されていました。 さすがにカイゼンのトヨタです。
金曜日のフリー走行をVIP指定席から観戦しました。振り返ってみると、今年の富士での日本GPの3日間の中では、最も幸運な日と思えた日をVIP指定席で過ごせたことに感謝しています。
フリー走行2回目開始から20分後に、まずヤルノがトップタイムをマーク。さらにその10分後にはティモがトップタイムを更新。ティモがマークしたタイムは1分18秒383でしたが、個人的には17秒台の戦いになると予想していましたので、その後のマクラーレンとフェラーリがティモのタイムを更新してこなかった事と、なによりトゥルーリが更新できなかった事が、むしろ不思議な感じでした。

VIP指定席では、フリー走行2回目の前にピットウォークができます。普段決して近くで見ることのできないセットアップ風景や、F1カーのパーツも予備を含め間近で観察できます。シートを持ち上げさせてもらったのですが、あまりの軽さに驚きました。
もちろんパナソニック・トヨタ・レーシングだけでなく、フェラーリやマクラーレンのピットも間近で観察できます。感動体験でした。
金曜日は、ホームの富士スピードウェイで、パナソニック・トヨタ・レーシングが初めて首位に立って初日を終えるうれしい大誤算、予想外の結果でした。
またその一部始終をVIP指定席から体験できた幸運に感謝し、パドックのモニターに映るタイムシートの一番上に輝く「T.GLOCK」の表示を見て、明日以降の歴史的な結果を期待する金曜日でした。
昨日と打って変わって、肌寒い上に難しいコンディションの予選でした。頂いたP席は13コーナー立ち上がりからネッツコーナー、最終パナソニックコーナーが見渡せる快適な観戦席でした。
気温と路面を見ただけで、今日の予選は全然だめだろうと予想していました。しかし目の前で見るフリー走行3回目のティモの走りは、ヤルノを圧倒するタイムで、クビカ(BMWザウバー)に次ぐ2番手タイム。初めての富士なのにドライ、ウェットの両コンディションでの絶好調ぶりに、今年の富士はトヨタモータースポーツの歴史に残ると、ますます期待してきました。
午後2時、予選開始。ティモがトップで第1セッション通過。 第2セッションのタイムもトップのマッサからコンマ3秒差以内。燃料積載量次第ではフロントロウ、いやポールも取れると期待しました。
そして第3セッション開始……第3セッションが終わり、予選が終了しました。
言葉にならなかった。 信じられなかった。ハミルトンからコンマ6秒遅れの7位、8位。いつもの順位だった。
来年、富士でF1は開催されない。昨年は雨で散々な結果だった。どうしてホームサーキット富士スピードウェイの歴史に、チーム創設以来3回目のポールポジションを刻もうとしなかったのか? どうして1台はもう少し軽く積んで勝負しなかったのか?
期待しすぎた土曜日でした。
昨日同様に肌寒い天候で気温が低いながらも、ドライコンディションで決勝が開始。
1周目からの大波乱で、自分の目の前を通過する時には既にクビカがトップ、4番手にヤルノという、絶好の展開。さらにマッサ(フェラーリ)、ハミルトン(マクラーレン)にペナルティ、コバライネン(マクラーレン)のリタイアとみるみるうちにチャンスは拡大。 トゥルーリは、ピットインのタイミングで一時トップを走った。次のピットインの燃料積載量次第では、予選第2セッションのマシンの実力を出せれば、富士での表彰台に手が届く展開だった。
そしてヤルノがピットイン、期待の第2スティント……しかしヤルノのマシンは遅かった。というか重かった。結果はピケ(ルノー)に抜かれ5位。
最も残念だったのは絶好調だったティモが5周目にピットインし、復帰するもののリタイアしたこと。今年の富士では、ヤルノよりむしろティモに期待していたので、残念でなりません。
ティモが残っていたなら、ティモの第2スティントは軽く積んで勝負する作戦がとれていたと思います。ティモのリタイアは、後でシート関係が破損したと知りましたが、金曜日のあの軽いシートの感触をなぜか思い出しました。
5位入賞は、パナソニック・トヨタ・レーシングにとって富士初入賞であり、最低限の目標は達成できたものの、上位陣が崩れたわりには、予定通りに走って入賞だけは果たした日曜日でした。
新生富士スピードウェイでのF1開催は2年目。今年の富士スピードウェイでのF1運営(シャトルバス留め置き方式)は、鈴鹿サーキットに比べて格段に快適で、日本でのF1観戦を一歩進化させたと感じました。
しかしイベントとしての運営力はまだまだで、鈴鹿の活気、熱気には遠く及びません。しかし、富士F1の新しい雰囲気づくりの今後に期待します。
一方でパナソニック・トヨタ・レーシングも、はや参戦7年目。しかし優勝は0回。今回は作戦で苦言を呈していますが、本当は作戦で勝つF1など見たいと思っていません。レギュレーションが変更になる来年こそ速いマシンを造って、ヤルノとティモを優勝させてやってください。
来年に向けたパナソニック・トヨタ・レーシングの課題(個人的見解)は、もう少し強引にでも、速いマシンを造れるエンンジニアリング体制の補強とサードドライバーの育成(交代)が必要だと感じています。
もっとがんばれ! パナソニック・トヨタ・レーシング!!


