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Features Vol.05 大興奮の三日間!富士の裾野は今年も熱かった…。「VIP指定席当選者が綴る、2008年日本GPレポート」

REPORT 05 「頂点を目指して」 momotarou さん

最終コーナーを立ち上がるグロックのマシン。
「あれ、おかしいぞ?」
明らかにライバルより加速が遅れている。その直後、グロックはピットに入り、そしてリタイア。ティモ・グロックの日本GPはたった6周で終わることになった。

前日、初めてのピットウォークに参加。いつもコース上のF1カーしか見ていない自分にとって、裏の様子を見るまたとないチャンスだった。ていねいにF1カーをセッティングするスタッフ、コンマ1秒を縮めようとタイヤ交換の練習をするスタッフ。

「ああ、この人たちも戦っているんだな。」

そんなことはピットを見なくたってわかっていたことだが、これが率直な感想だった。ドライバーが少しでも速く、そして乗りやすいF1カーにする。コースで少しでも有利な状況を作る。決して花形ではない仕事を黙々とこなしていく、すべては勝利のために……。

予選はトゥルーリ、グロックとも第3セッションに進出し、7番手と8番手。いくらホームグランプリとはいえ上々の結果だろう。

「これならダブル入賞はもちろん、うまくいけば表彰台も!」

そう思いながら始まった決勝。ハミルトン(マクラーレン)のレイトブレーキで、波乱のスタートになった。スタートの混乱でダメージを負ったクルサードがクラッシュ。これにより自分の淡い期待は、もろくも崩れ去った。グロックのリタイアを知ったとき、自分はピットウォークをしたときに見たスタッフの顔を思い出した。

「悔しいだろうな。」

自分たちの力を見せることができなかった、そして今までの努力が結果につながらなかった瞬間。自分たちではどうすることもできないだけに、歯がゆい思いをしていることだろう。

しかし、トゥルーリが5位入賞を決めた。パナソニック・トヨタ・レーシングの力を証明した。ドライバーの力だけではなく、パナソニック・トヨタ・レーシングのスタッフ全員の力で勝ち取ったポイント。スタッフたちの努力が報われた瞬間。チームは確実に成長している。しかしトップチームとの差はまだ大きい。彼らも成長しているのだから、それ以上の成長を見せなければ追いつくことはできない。表彰台の頂点に上るまで、パナソニック・トヨタ・レーシングの戦いは終わらない。

そして何年か後、パナソニック・トヨタ・レーシングのF1カーに乗り、ワールドチャンピオンになっているのはティモ・グロックだと、そう自分は信じている。

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