10月10日金曜日、晴れ渡る空……。
期待と少しの不安に心拍数は若干高め、早朝の引き締まった空気が一層と私を高揚させていたのかもしれません。シャトルバスから臨む景色はもちろん富士山……晴れて良かったぁ!!
幻想的に雲の笠を被った霊峰・富士。それは、これから始まる人生最良の出来事をお祝いしてくれているようでした。
サーキットに到着。VIP指定席のパス受け取る……。
これが……。
地下から地上までの通路が、まるで自分が選手で、これからマウンドへ向かうピッチャーのような錯覚を起こさせます。かなり普通じゃない精神状態だったんですねぇ。
まず待ち受けていたのが、「いかにも!」といった感じの強面スタッフの面々。しかし、私たちへの対応は非常にジェントルで優しかった(英語で何を言っているかは解りませんでしたが)。
ゲートにパスをかざし、いよいよVIP指定席へ! 横のパドックエリアが、かな~り気になりましたが、そこまで贅沢は言っていられません!
そして入ったVIP指定席は、観戦エリアがかなり多彩で、驚きました。特に屋上からの眺望は素晴らしく、富士スピードウェイ自慢のストレートから第1コーナーの飛び込みまでが見渡せます。

そしてピットウォークでは、真剣な作業の中にもゲストを楽しませる陽気なスタッフのみなさんと接することができ、本当のプロ集団なんだということを感じました。そして間近で見るF1カーは美しく、それでいて逞しい。複雑でそれでいて無駄がない。……手を伸ばせば届く距離で見ることができ、本当に感動しました。
ドライバーズアピアランスが中止になったのは残念でしたが、その代わりにガレージ見学の時間をとっていただいたのはラッキーでした! 短時間でしたがピットの奥のガレージに入ることができ、質問まで受けてくれ、本当にうれしかったです。
戸惑って、ほとんど話せなかったのですが、フロントウイングについて「数量に制限があるんですか? どれくらい持ち込んでいるんですか?」という私の質問に、「数量に制限はないがサーキットごとに解析済みなので、天候等を考慮し、2タイプを用意している。角度は微調整する」との答えでした。今思えば、もっと聞きたいことはあったのに……。
ガレージに入るため、一時的にではあれパドックパスを首にかけられたことは一生の記念となりました。だって、朝一番で気になったパドックエリアに入れたんですから!
驚きはさらに続きました。


なんと、サードドライバーである「可夢偉くん」に会うことができたのです! 帽子にサイン、握手と記念写真まで、笑顔で応じていただけちゃいました!! ヤルノいち押しの私でしたが……もう、順位は入れ替わっちゃいましたよ! 近い将来、彼がパナソニック・トヨタ・レーシングのレギュラーシートを獲得し、無事F1にデビューできることを、心から祈っております。
そして、いろいろと驚きの連続だったこの日でしたが、一番ハッピーなサプライズは、なんと言ってもティモの「フリー走行2回目トップタイム」でした。確かにまだ初日のフリー走行であり、予選や決勝とは違うということはわかっていました。だけど……うれしかったなぁ。パナソニック・トヨタ・レーシングに、こんなに近い場所で、トップタイムをマークした日を過ごせたなんて! 本当に幸せで、何故か私まで誇らしく思えてしまうほどでした。
残りの土曜の予選、そして日曜の決勝は、決してファン……いや、何よりチームが望んでいたであろう結果ではありませんでした。しかし、だからこそこれからもパナソニック・トヨタ・レーシングを精一杯応援し、微力ではありますが、私もチームの「力」になりたい! と強く思えるようになった、日本GPでありました。

